梅雨が本格的にはじまるのかなと思っていたところ、天気予報とは違い今日も鷹の台は晴れています。
わたしは今回設Ⅳで雨をモチーフにしようと決めました。その雨で空間構成をしようと思います。
雨が降り続く様は、単調のようで少しずつ変化しています。それは模様のように見ました。
尊敬するアーティストに選んだ尾形光琳作の「燕子花図屏風」は一分の一で燕子花が描かれ、屏風の前を通って風景を見ています。
田原先生から「光琳の描く風景は八橋の燕子花。では現代の風景とはなにか」と聞かれて、風景をどう捉えるか考えたところ、わたしは現代の風景が雨の風景に行き着きました。
雨の世界はどこか現実感のないような世界で、眺めていて飽きません。
リアルな雨ではなくわたしの見える雨の風景を作りたいと思います。
いま、雨模様の型を作って試行錯誤中です。
吹き抜けから見える雨。ひたすら流れていてきれい。
雨の型を抜き、色を乗せてみた。
鈴木美緒