「え?どこだろうソコ。ちょっとおじさん分かんないなあ」
駅から女4人が出発。
お供にちょっとたより無さげなタクシーの運転手を連れて。
車を降ろされたら全く違う所にいた、
そう気づいた時には運転手さんはもう居ない。
降り注ぐ日差しの中、歩いて歩いてやっとこたどり着いたのは森の中。
ゼミ生10人の中で最後についた私たちは、
なんだかすでに楽しそうな同級生を見てホっと一息。
先生は森の中でタオルをおでこに巻いて鉄板で焼きそばを作っていた。
「先生の森へようこそ」
乾杯の合図とともに早速焼きそばを頂く、
「ほら、まだあるよ」
先生はそばを焼く。
「ほら!また焼けたよ」
先生はそばを焼く。
1人3回くらいおかわりして腹を満たし、
木に下がっているブランコで遊び、
森の中を歩く。
森の中を歩く。
そして何故か脱ぎはじめたりする。
森の中では私たちは自由なのだ。
その後も餃子やお好み焼きを先生は振る舞ってくれた。
「おなかがいっぱいでもう食べれない」
そう言うと先生は満足そうに笑う。
なんとなく森でのBBQが終わる。
先生のアトリエで寝たり、
一日一制作として裸で森を駆け回る人が居たり、
先生の作品がまとめられた映像を、
やはり先生が作ってくれたけんちん汁を飲みながら見る。
食後のコーヒーまで頂いた。
「ほら、木々の間から月が見えるでしょ。下弦の月だよ」
私たちは先生のスタジオを後にした。
今日の先生はお父さんみたいだった。
土屋スタジオ4年 田中楓
今日の一日一制作:花を集める
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